この記事では、写真のような色鉛筆画を描くための、おすすめの画材を紹介しています。
目次
おすすめの色鉛筆
カランダッシュ(Caran d’Ache)
カランダッシュはスイスで唯一の高級筆記具メーカーから出ている色鉛筆です。メイドインスイスのためお値段は高めですが、クオリティは完璧です。
高い色鉛筆はたくさんありますが、このカランダッシュよりいい色鉛筆を僕は知りません。
僕は色鉛筆の良さを知る時には”白色”の色鉛筆で良さを確かめます。
安い白色の色鉛筆は全くと言っていいほど機能しません。
色の塗り重ねも、ぼかすために使うこともできず、唯一機能するのは有色の紙に描いた時だけではないでしょうか。
しかし、このカランダッシュの色鉛筆は白色でも色の塗り重ねもできるし、ぼかしに使うこともできます。
値段が高いので、手が出しずらい色鉛筆だと思いますが、それでも僕は白色の色鉛筆だけはカランダッシュを使っています。
ネットでも単色買いできると思いますが、”伊東屋”という大きな画材店にもバラ売りされています。(それでも一本500円ぐらいしますが…)
現在はアメリカの有名な色鉛筆画家のHeather Rooney氏もこのカランダッシュを愛用しています。
カランダッシュの凄さはこのHeather Rooney氏の動画を見ればわかると思います。
カランダッシュの色鉛筆にはスプラカラーや、パブロ、ファンカラー、スイスカラー…とたくさんのモデルがありますが、おすすめはルミナンスです。
Heather Rooney氏が愛用しているのもカランダッシュのルミナンスです。
プリズマカラー(Prismacolor)
サンフォードのプリズマカラーペンシルは世界中でとても有名な色鉛筆なので多くのアーティストに愛用されています。
写真のような絵を描くための定番の色鉛筆と言えるでしょう。
このプリズマカラーペンシルを使っているアーティストにはHeather Rooney氏、drawholic氏、yicunlang氏など実力派アーティストがいます。
(Heather Rooney氏は現在カランダッシュを使用中)
特徴としては、芯に色素が多く含まれているため発色が良く、鮮やかに絵を表現することができます。
そして、重ね塗りがしやすいのが特徴でグラデーションの表現に向いています。
値段も手頃なので、色鉛筆画を始めようと思っている方や、どれにしようか迷ている方はとりあえずこのプリズマカラーペンシルを買っておけば間違いありません。
カリスマカラー(Karismacolor)
こちらもサンフォードから出ている色鉛筆です。
有名な鉛筆画アーティストの古谷振一さんが色鉛筆画を描く時に使用されています。
色鉛筆の中ではおそらく一番発色がいい色鉛筆だと思います。
かなり綺麗な色を表現することができます。
ただし、値段が高く、プリズマカラーの2倍します。
そのためプリズマカラーよりも性能は上だと言えるでしょう。
簡単に言うとカリスマカラーはプリズマカラーの上位互換バージョンです。(色の数は劣りますが…)
プリズマカラーとカリスマカラーの比較
プリズマカラーとカリスマカラーは同じ会社が販売しています。
しかし、製造元が違い、両者の間には微妙な違いがあるので比較してみました。
プリズマカラー | |
色の種類 | 150種類 |
発色具合 | ★★★★☆ |
値段 | ★★★★☆ |
【備考】木軸が欠けやすい
カリスマカラー | |
色の種類 | 117種類 |
発色具合 | ★★★★★ |
値段 | ★★☆☆☆ |
【備考】ケースに高級感
プリズマカラーとカリスマカラーの違いはこのような感じなので、色鉛筆画を始めたばかりの方や、お試しであればプリズマカラー。少し余裕が出てきたらカリスマカラーという感じではないでしょうか。
おすすめの紙
写真のような絵を描くためには鉛筆よりも、”紙”のほうが大事です。
「弘法、筆を選ばず」という言葉があるように、上手い人ならどんな鉛筆でも使いこなしてしまうからです。
しかし、紙は違います。デコボコした紙や、描きにくい紙では写真のような絵を描くのは難しくなるでしょう。
写真のような絵を描くのに適している紙の特徴としては、表面がコピー用紙のようにツルツルと滑らかなことがです。
ケント紙(Kent Paper)
ケント紙を買えば間違いありません。
値段も安く、表面はツルツルしていて完璧です。
厚さによって値段も変わってきますが、耐久性や保存性も考えると一番厚い0.29mmがいいと思います。
100枚も入っていてこの値段で、このクオリティはさすが日本製です。
ブリストルボード(Bristol Paper)
こちらはHeather Rooney氏が使用している紙です。
かなり値段が高い紙でサイズも色々ありますが、紙質は正直ケント紙のほうがいいです。
全体的に滑らかなケント紙に比べて、ブリストルボードはところどころ荒い箇所があり、枚数も20枚と少ないにも関わらず、値段もかなり高いので、あまりおすすめしませんが、大きい絵を描く時にはこのブリストルボードが最適かと思います。