この記事ではClip Studio Paint(クリスタ)で漫画を描く時の原稿用紙の基本設定を解説しています。豊富な機能と直感的な操作性により、プロフェッショナルから初心者まで幅広いユーザーが高品質な漫画を制作できるClip Studio Paint EXを漫画制作においてオススメしています。本記事では、Clip Studio Paint EXを使用して漫画を描く際の、基本設定を詳しく解説します。
はじめに
漫画制作にClip Studio Paint EXがオススメ。
Clip Studio Paint EXは、漫画制作に最適なツールとして多くのクリエイターに愛用されています。
漫画を描くためには複数ページの描写が必要なのでClip Studio Paint Proでは4コマ漫画や1ページ漫画が限界です。
Clip Studio Paint EXだと長編漫画でも作成可能なのでClip Studio Paint EXを推奨します。
原稿用紙の基礎設定
漫画制作を始める前に、まずは原稿用紙のサイズと解像度を設定しましょう。
標準的なコミックのサイズはB4やA4が一般的です。解像度は600dpiを推奨します。これにより、印刷時にも高品質な仕上がりが期待できます。
今回はヤングジャンプのサイズ設定に沿って以下のように設定しました。(単位はmm)
漫画の賞に応募する予定でしたら、応募する出版社のサイズ規定通りにサイズを調整してください。
なお、X(旧Twitter)やWEBでの投稿をする場合は、横800px × 縦1200pxを推奨します。
- 【ファイル名】:作品のタイトルを記載
- 【プリセット】:サイズのテンプレートがあります。今回はカスタムを選択しています。
- 【製本サイズ】:上の画像の通りです。
- 【同人誌用設定】:今回はヤングジャンプの漫画賞への応募作ということでチェックは入れていません。
- 【ページ数】:ページ数です。あとでいくらでも追加できますのでここでは大体のページ数で構いません。
- 【左綴じor右綴じ】日本の漫画は一般的に右綴じです。出版社に応じて適切に選択してください。
- 【開始ページ】:出版社によって違います。ちなみにヤングジャンプでは右ページ開始です。
- 【ノンプル】:ページの番号です。あったほうがいいかと思います。フチにチェックを入れることで黒塗りの時に白いフチが付きます。
※上記意外は特に設定していません。
制作ページの説明
製本の説明をします。
原稿用紙の基礎設定が完了し【OK】をクリックすると漫画の白紙ページがページ数の分だけ生成されます。
以下がクリスタで漫画のページを開いた時にでてくる漫画の白紙用紙です、四角で囲んであるのがわかると思います。
基本枠(内枠)
青色の線が基本枠(内枠)と呼ばれる線です。
基本的にはここに枠線を描いていきます。
クリスタで枠線を挿入すると、この線に合わせて枠線が挿入されます。
出版社によって違いますが、基本的には270mm(高さ)×180mm(幅)です。
裁ち落とし線(幅)
黄色の線が裁ち落とし線(幅)です。
漫画として本になった時、この黄色の線と線の間のどこかで裁ち切られ、製本になります。
つまり、この黄色の線が製本のサイズということになります。
なので、黄色の線の外側に描いても反映されませんので注意してください。
以下が枠線を入れた時の漫画用紙です。
上のコマを裁ち切り線の外側の線まで拡大しています。
こうすることで、製本になった時に、枠線が裁ち切られた状態で出来上がります。
ちなみに裁ち切り線の内側までの枠線だと、裁ち切られる具合によっては枠線が写ってしまう可能性があります。
裁ち切り線(幅)はあくまで裁ち切られる範囲なので、枠線を消したい場合は、裁ち切り線より外に持っていってください。
※下画像の上のコマの上の枠線は微妙です。製本にした際に枠線が印刷される可能性がありますので、しっかりと裁ち切り線の外側まで持っていきましょう。
以上で、漫画の原稿用紙の基本設定は完了です。
ここからは好きなように漫画を描いていきましょう!
私が初めて描いた漫画はこちら→https://note.com/ren777/n/nfc6e94f9b621